
概要
| 名称 | VHS-2 |
|---|---|
| メーカー | HSプロダクト |
| 系列 | ブルパップ系 |
| 口径 | 5.56mm口径 |
| 種類 | アサルトライフル |
| 作動方式 | ガス作動 |
| 作動方式詳細 | ガス作動 / ショートストローク |
| 発射方式 | セミオート / フルオート |
| 原産国 | クロアチア |
| 登場年 | 2015年 |
| 使用弾薬 | 5.56x45mm |
| 全長 | 700mm |
| 銃身長 | 400mm |
| 重量 | 3.5kg |
| 装弾数 | 30発 |
| 発射速度 | 700rpm |
| 有効射程 | 400m |
特徴
VHS-2は、クロアチアのHSプロダクトが開発したブルパップ式アサルトライフルであり、5.56×45mm NATO弾を用いる軍用ライフルとして位置づけられる。ショートストロークガスピストン方式と回転式ボルトを組み合わせることで、比較的高い信頼性と制御性を実現している。
VHS-1の発展型として2013年に発表され、全操作系を左右両用化し、左右両側に排出口を備えることで右利き・左利き問わず運用可能になっている。ポリマー製レシーバーに5段階調整可能なバットストックを組み合わせることで、射手の体型や装備に合わせた柔軟な調整が可能である。
歴史
VHSは、クロアチアのHSプロダクトが1990年代後半以降に開発を進め、2000年代前半からクロアチア軍の制式採用を目標として設計されたブルパップ式アサルトライフルである。2007年ごろから量産が開始され、国内軍隊の旧式小銃を置き換えることを狙った。
2013年にVHS-2が発表され、VHS本体の基本レイアウトを維持しつつ左右両用性や模組性を向上させた。クロアチア軍だけでなく、イラク軍特殊部隊「ゴルデン・ディヴィジョン」などにも採用され、湾岸・イラク地域での実戦運用を通じて海外の注目を集めた。
構造
VHS-2は、ブルパップレイアウトにより、全長を短く抑えつつフル長のバレルを維持する設計になっている。ショートストロークガスピストンと回転式ボルトを組み合わせ、排気ガスを直接ボルトキャリアに伝達する方式によって、5.56×45 mm NATO弾による自動連発を安定して行う。
ポリマー製レシーバーに内蔵されたボルトストップやマガジンキャッチは、左右両側から操作できるよう設計されている。排出口はレシーバー左右両側に設けられており、排莢方向を左右からいずれかに切り替えることができる。銃床は調整可能なバットストックを備え、射手の体格や着用アーマーに応じて長さを段階的に変更できる。
運用と実戦運用
VHS-2は、クロアチア軍の標準制式ライフルとして、全天候・多様な地形での運用を前提に設計されている。ショートストロークガスピストン方式には、ガス調整機構が備えられており、弾薬や環境条件の違いに応じて作動感を調整できる構造となっている。
イラクでは、イラク軍特別部隊向けに採用され、都市戦・接近戦を含む実戦環境で使用されている。全長の短さと重量バランスの良さから、装甲車両内や室内での携帯性が評価され、小隊レベルの主力小銃として運用されている。また、下部レールにVHS-BG 40mm単発グレネードランチャーを装着する構成も想定されており、小隊支援火力の拡張性が確保されている。
派生型
VHS-2は、HSプロダクトが公表している仕様に基づき、VHS-2DとVHS-2Kの2つの主要バリエーションが存在する。VHS-2Dは500mmバレルを備えた設計されており、狙撃兵や狙撃支援用のドラグーンマーカークラスとして整備される。
VHS-2Kは410mmバレルの標準型として位置づけられ、汎用の班小銃や車両組員用ライフルとしての運用が想定されている。これらは、同じブルパップモジュラー・プラットフォームを共有しており、パーツや運用方法の共通性が高く、部隊内の整備・訓練の効率化を図っている。
参考情報
VHS-2のスペックや仕様は、HSプロダクトの公式サイトや公式カタログ、および海外の軍事メディア・ライフルレビュー記事に公開されている。クロアチア軍における制式採用の経緯や、イラク軍特別部隊での採用事例は、欧州および中東の軍事報道や防衛関連出版物で確認できる。
