
概要
| 名称 | 南部十四年式拳銃 |
|---|---|
| メーカー | 東京陸軍造兵廠 |
| 系列 | Nambu系 |
| 口径 | 8mm口径 |
| 種類 | 自動拳銃 |
| 作動方式 | 反動利用 |
| 作動方式詳細 | プロップアップ / ショートリコイル |
| 発射方式 | セミオート |
| 原産国 | 大日本帝国 |
| 登場年 | 1925年 |
| 使用弾薬 | 8x22mm南部 |
| 全長 | 230mm |
| 銃身長 | 117mm |
| 重量 | 0.91kg |
| 装弾数 | 8発 |
| 有効射程 | 50m |
| 前身 | 南部式大型 |
| 後継 | 九四式拳銃 |
特徴
日本軍独自の8x22mm南部弾を使用する自動拳銃で、シングルカラムの8発弾倉を採用している。外観がルガーP08に類似しストライカー式撃発装置を持つが、内部機構はモーゼルC96やグリセンティM1910に近い。細身の銃把により日本人の手に握りやすい形状となっている。
歴史
1920年代中期に開発され、1925年(大正14年)に大日本帝国陸軍の制式拳銃として採用された。開発経緯は1923年の関東大震災で試作品や書類が失われたため不明な点が多く、陸軍造兵廠東京工廠の吉田智準大尉が設計に関与したとされる。総生産数は約28万丁に上る。
構造
プロップアップ式ショートリコイル機構を採用し、発砲反動でスライドと一体化した銃身が後退するとロッキングブロックが下降してボルトとスライドの結合を解き、ボルトのみが後退して排莢を行う。ストライカー式撃発装置で引き金を引くと逆鉤が撃茎を解放し発火させるほか、左右対称の2本のリコイルスプリングを配置して原型の欠点を改良している。手動安全栓は銃床左前端にあり180度回転で操作し、弾倉安全装置とホールドオープン機能も備える。
運用と実戦運用
大日本帝国陸軍の将校准士官以外の下士官兵、特に軽機関銃・重機関銃分隊員、憲兵、機甲兵、自動二輪運転手、航空部隊空中勤務者、挺進兵に支給された。第二次世界大戦終戦まで主力拳銃として使用され、終戦後に一部が警察や海上保安庁に返還されて治安維持に用いられた。海外では中国大陸や東南アジアの独立戦争、国共内戦、朝鮮戦争初期で使用された。
派生型
試製甲号拳銃(二代目)は南部大型自動拳銃の改良型でダブルカラム15発弾倉を採用したが寸法と重量が過大として不採用となった。北支一九式拳銃は十四年式拳銃を基に北支工廠で生産され、トリガーガードと機関部の一体化、安全装置レバーの移動、分分解除レバーの追加などの改良が加わった。
参考情報
制式名称は十四年式拳銃で、南部十四年式拳銃は通称。南部麒次郎は設計に直接関わっていない。後期型ではトリガーガードの指掛部を卵型に拡大するなどの改良が施された。
