Photo by Gary Todd from Xinzheng, China / CC0 via Wikimedia Commons
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目次

概要

名称十一年式軽機関銃
メーカー小石川砲兵工廠
系列Type 11系
口径6.5mm口径
種類軽機関銃(LMG)
作動方式ガス作動
作動方式詳細ガス作動
発射方式フルオート
原産国大日本帝国
登場年1922年
使用弾薬6.5x50mm有坂
全長1100mm
銃身長443mm
重量10.2kg
装弾数装弾架(30発)
発射速度500rpm
有効射程600m
後継九六式軽機

特徴

十一年式軽機関銃は装填架と呼ばれる箱型の固定弾倉を左側に備え、小銃用の挿弾子を最大6個重ねて30発を装填する独特の給弾機構を持つ。この機構により小銃と同じ補給系統で運用が可能で、着脱式弾倉の紛失リスクを避け資源を節約する設計思想が反映されている。銃身は放熱筒内に挿入され先端のみ露出する構造で、ガス圧を5段階で調整する規制子を備える。

歴史

日露戦争での機関銃の有効活用に失敗した教訓から、日本軍は軽量機関銃の開発を進め、1908年から1921年にかけて三八式機関銃や三年式機関銃の小型化試作を繰り返した。南部麒次郎らによる研究の末、1922年に完成し制式採用され、1923年から部隊配備が開始された。初陣は1931年の満州事変であり、1930年代後半に九六式軽機関銃の登場で第一線から退いたが、1945年の本土防衛で一部使用された。

構造

ガス圧作動方式で、ガスピストンを介して遊底が前後し、装填架内の弾送坐が左右に動き挿弾子から弾薬を送り込む。銃床は装填架の重量均衡と上面の塗油装置を避けるため右に湾曲し、照準器も右寄りに配置される。二脚架は左右約8度旋回可能で高低姿勢を選択でき、銃身交換には機関部と放熱筒の取り外しを要する。

運用と実戦運用

中隊単位の独立軽機関銃分隊に配備され、必要に応じて小隊に配属して火力支援に用いられた。支那事変や第二次上海事変、満州事変で運用され、二脚架は射線構成の不便さから不評だったが、三脚架乙を用いた対空射撃も想定されていた。分隊疎開戦闘移行後も混用され、歩兵操典で故障時の詳細対応が規定されるほど信頼性に課題があった。

派生型

九一式車載軽機関銃は十一年式を基に車載用に改造し、装填架を後方装脱式に改め収容数を45発に増やした。短銃床や長銃床を選択でき、照準眼鏡を備え八九式中戦車などに搭載された。八九式旋回機関銃は機構を基に実包を7.7mm×58SRに変更した航空機関銃で、複座機の自衛武装に使用された。

参考情報

装填架の非密閉構造と遊底質量の不均衡から砂塵条件下で故障が多く、減装弾を使用した。戦利品として米国に持ち帰られた個体は小銃用実包で実射が可能である。

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