
概要
| 名称 | SVDS |
|---|---|
| メーカー | イジュマシュ |
| 系列 | 狙撃銃系 |
| 口径 | 7.62mm口径 |
| 種類 | 指定射手ライフル(DMR) |
| 作動方式 | ガス作動 |
| 作動方式詳細 | ガス作動 / ショートストローク |
| 発射方式 | セミオート |
| 原産国 | ロシア |
| 登場年 | 1994年 |
| 使用弾薬 | 7.62x54mmR |
| 全長 | 1135mm |
| 銃身長 | 565mm |
| 重量 | 4.68kg |
| 装弾数 | 10発 |
| 有効射程 | 800m |
| 前身 | Dragunov SVD |
特徴
SVDSはソ連・ロシアのドラグノフ狙撃銃SVDの折りたたみ銃床変種であり、機械化部隊、空挺部隊、車両乗員向けにコンパクト化された半自動指定射手銃である。標準SVDに対し、銃床を右側折り畳み式の金属スケルトン型に変更し、独立型プラスチックピストルグリップを採用することで輸送・展開時の取り回しを向上させている。銃身を短くし重量を軽減したことで弾速と長距離精度が若干低下するが、歩兵分隊の有効射程を600-800mまで延長する速射精度を維持する。
歴史
SVDSは標準SVDの全長が長すぎるという空挺部隊や機械化歩兵からの要望に応じて開発され、1995年にロシア軍空挺部隊向けに採用され、イズマッシュ社(現カラシニコフ・コンツェルン)で生産された。複数の試作を経て折り畳み銃床と短銃身の構成が確定した。現在もロシア軍ほか旧ソ連諸国軍や治安部隊で現役である。
構造
作動方式はガス圧利用の短ストロークピストン式で、回転ボルト(3本のボルトラグ)を用いる点で標準SVDと同一である。レシーバー左側にワルシャワ条約機構規格のサイドレールを備え、PSO-1M2光学照準器(弾道補正・距離測定機能付き)を標準装備し、夜間用として1PN51、1PN93シリーズなどの暗視装置も対応する。機械照準器は1200mまで対応しバックアップとして機能する。
運用と実戦運用
空挺・機械化部隊の分隊支援火器として単独・移動・部分隠蔽目標を中長距離で交戦する。折り畳み銃床により装甲車やヘリコプター内での収納・携行が容易で、標準7.62×54mmR弾(徹甲・曳光・焼夷弾対応)の高い信頼性とセミオート射撃を活かす。標準SVDより機動性を優先した設計により、若干の弾道性能低下を代償に車両乗員や降下兵の運用に適する。
派生型
夜間対応型としてSVDSN1(1PN51装備、GRAU 6V3N1)、SVDSN2(1PN93-2装備、GRAU 6V3N2)、SVDSN3(1PN93-4装備、GRAU 6V3N3)が存在する。これらは標準SVDSに暗視装置を適合させた変種である。
参考情報
SVDSは真の精密狙撃銃ではなく、指定射手ライフルとして分隊の長距離火力を担う。標準SVDの銃身長620mmに対し565mmに短縮され、初速830m/sから810m/sに低下する。PSO-1M2照準器は1000mまでの弾道補正と人型目標の測距機能を備える。
ロシア軍ではChukavin SVChによる置き換えが進行中であるが、指定射手役割では引き続き使用されている。
