Photo by Rama / CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons
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目次

概要

名称ヴィニュロン M2
メーカーヴィニュロン(Vigneron Armes)
系列Vigneron系
口径9mm口径
種類短機関銃
作動方式ブローバック
作動方式詳細シンプルブローバック
発射方式セミオート / フルオート
原産国ベルギー
登場年1952年
使用弾薬9x19mm
全長886mm
銃身長305mm
重量3.28kg
装弾数32発
発射速度600rpm
有効射程100m
前身Sten Mk II

特徴

ビグネロン M2 は、第二次世界大戦後にベルギーで開発された短機関銃であり、シンプルな構造と生産性の高さを特徴とする兵器である。主要材質にはプレス加工された鋼板が多用され、部品点数を最小限に抑えることで整備性と低コスト化を実現した。作動方式はオープンボルトによるブローバック方式であり、冷却効率と信頼性が高い。

軽量で反動が比較的穏やかであるため、近距離戦闘や都市警備、ゲリラ戦などに適していた。伸縮式のワイヤーストックとシンプルなサイト構造を備え、照準性よりも取り回しの良さに重点を置いた設計思想が見て取れる。

歴史

ビグネロン M2 は1950年代初めにベルギー陸軍の要求に応じて開発されたもので、第二次世界大戦中に大量に使用されたMP 40やステンガンなどの影響を受けている。試作型のM1を改良したものがM2とされ、信頼性の向上や安全機構の追加が行われた。ベルギー軍は数万挺を採用し、国内治安部隊や海外派遣部隊でも使用した。

特にアフリカの旧ベルギー植民地での作戦に投入され、コンゴ動乱期にも現地治安部隊により使用が確認されている。採用後期にはFAL自動小銃の普及に伴い次第に退役していったが、警察や予備軍組織ではしばらく運用が続いた。

構造

構造的には極めて単純で、プレス鋼板製のレシーバーにテレスコピックボルトを備えたブローバック方式を採用する。撃発はオープンボルト式で、単純な撃針固定型であった。M2型では安全装置と発射モード切替レバーがグリップ前方に設置され、誤射防止が改善されている。

バレルは取り外し可能で、整備性を考慮した設計である。サイトは固定式で、実用上は50〜100m程度の射撃精度を確保していた。弾倉は32発入りのダブルカラム型で、ステンSMGの系譜を引く単純堅牢なものが採用された。

運用と実戦運用

ビグネロン M2 は、主にベルギー軍および憲兵隊で運用されたほか、コンゴ共和国など旧植民地諸国にも供与された。軽量で扱いやすく、部隊内での分配や整備が容易であったため、連絡兵や警備任務において評価が高かった。

ただし、精密度や射撃安定性ではより洗練された西側諸国の短機関銃に劣り、外観面や耐久性についても批判が存在した。

結果として1960年代後半以降は徐々にFN社製の更に高性能な短機関銃へ更新が進められた。

派生型

ビグネロン M1 は初期試作および少数生産型であり、安全装置の欠如や信頼性の問題を抱えていた。これを改良したM2が量産型として確立し、主にベルギー軍で制式運用された。明確なM3以降の型式は存在しないが、一部では警察用に簡略化された仕様が試験的に製造されたとされる。

参考情報

主要参考文献として、ベルギー軍火器史資料および欧州小火器年鑑(Small Arms of the World)各版がある。また、Royal Museum of the Armed Forces and Military History(ブリュッセル)にて実物展示が確認されている。

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